ヘリ漉き [Leather item]

ヘリ漉き1.jpg

本革パスケースなどで、絶対に必要な作業がヘリ漉きと呼ばれる作業です。

ヘリ漉きとは、革の端だけを他の部分より薄くすることを言います。

なぜ必要かというと、例えば、本革のパスケースだとすべての部位に1.2mm厚の革を使用して製作するのですが、多いところでポケット2枚に本体が2枚張り合わせですので計4枚の革を張り合わせています。
そうすると、1.2mm×4で4.8mmになってしまします。4.8mmというと結構な厚さですので、見た目にちょっとゴツイ感じになってしまいます。
そこで、ポケット部の革の端をヘリ漉きして、一番薄い所を0.5mmにしています。
ヘリ漉きをして張り合わせると端の厚さだけ3.4mmになりますので、何もしない物に比べて1.4mm(革一枚分以上)も薄くなります。

ヘリ漉き2.jpg

ヘリ漉きをすると画像のような感じになります。

ものすごく手間が掛かりますが、見た目がまったく変わりますので絶対に手を抜けない作業です。
しかも、このヘリ漉きを革包丁で漉くのは、かなり難しく、これを習得するのにかなりの練習が必要です。
ヘリ漉きで一番重要なのは、革包丁がきっちり砥がれている事です。少しでも切れが悪いと全然上手く行きませんよ。
物凄く切れを良くしている分、少しでも気を抜くと失敗しちゃいます。ほんのちょっとの力加減で革を一枚駄目にしてしまいますので、チョ~集中して作業をするようにしています。

パスケースって見た目は簡単に作れそうですが、実は物凄く大変で、時間を掛けて丁寧に製作しています。
シンプルだけど、手間を掛けて作るのがジェイブレインクラフト流です。

ちなみに、財布のカードポケット部などは、このヘリ漉きだらけですので、ハンパじゃなく大変なんですよ!!




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